yoroton’s blog

日々の気づき、雑記ブログです。

勝つためのプロセスを細かく描いた傑作!『神様のバレー』

おはようございます。

yorotonです。

 

最近かなり面白かった漫画があったので紹介しようと思います。

それが『神様のバレー』という漫画です。

 

 

 

バレーという競技で、どんなに実力差や障害があろうと最終的には絶対に勝つということかなりロジカルに描いている作品となっています。

 

同じ学生バレー漫画の『ハイキュー』を比べると、全く異なったジャンルといっても言いくらい違うベクトルの漫画です。

 

それでは解説していきます!

 

あらすじ

実業団Vリーグチームの凄腕アナリスト阿月総一は、的確に相手の弱点を見抜いて、相手チームの嫌がるプレイをしかける「嫌がらせの天才」で、裏方でありながらチームを2度優勝に導いていた。だが、その後は日々携帯ゲームにかまけるなど退屈な素振りを見せ、Vリーグ1チームのアナリスト程度に満足していない様子だった。そんな彼のもとに、日村化成の会長が「万年1回戦負けのチームを全国優勝させれば、全日本男子の監督のイスを用意する」という賭けをもちかける。かくして阿月は、成り行きで万年一回戦敗退の弱小チーム、幸大学園中学校バレー部のコーチとなる。

そこには、かつて全日本女子候補だった女監督の鷲野孝子が赴任していた。ところが、彼女が率いる幸大学園バレー部は、「気合と根性」だけの練習を重ねていたが、レギュラーだけが練習をする非効率さで、チーム全体に負け犬根性が連鎖していた状態だった。そこで、阿月は補欠メンバーたちを鍛え上げ、地区大会での初勝利を達成する。その後、2回戦で負けた幸大学園バレー部であったが、阿月の思惑通り、チームメイトの闘志に火がつき、負け犬から自ら勝利へ導き出していこうとする「野犬」へと生まれ変わり、勝利への執念、勝負への意識が芽生えていく。そして、ガンマンズのアナリスト 木下勇紀、そして同じくアナリストをしていた盛長緑子の協力を得ながら、全国優勝を目指すべく、画策を始めるのだった。

 

Wikipediaより

あらすじを補足すると、なぜ中学バレーなのかと言えば、高校、大学、社会人と比べると個人レベルの実力差がそこまで無く、戦略と情報で勝負を決めることがある程度可能らしいからです。

 

高校レベルだと、どんなに頑張っても有名な選手集められたら、戦略だけでは歯が立たないらしいです。(ハイキューの牛若みたいな感じかな

 

もちろん作中でも、中学バレー界のタレント選手も出てきますが、まだ完成されている訳ではなく、その辺のリアリティも面白いです。

 

ストーリーのところでも触れますが、中学生相手に容赦なくゴリゴリにメンタルを削りに行く様子は、結構エグくて可哀想になってきます笑

ストーリーの魅力

この漫画の魅力は、なんとも主人公阿月が標榜するIDバレーです。

IDバレーとは、「嫌がらせ」「だまし」という、青春のかけらもない超戦略的なバレーことです笑

 

例えば、阿月が語る応援する理由は、こんな感じ。

 

応援が味方を元気づける?

そんなモン熱血バカの迷信だ

 

本当の応援ってのは、相手にプレッシャーをかけて精神崩壊させてやるためにやるもんなんだよ

 

マンガだと面白いですが、実際にこんなこと言う部活の指導者がいたら嫌ですよね笑

 

そのため、学生もどんどん追い込まれいきます。

 

可哀想な高橋

 

もちろん、バレーの部分も面白いです。

自分自身、バレーの経験が無いので、どうしてもプレーの部分が100%理解できる訳ではないです。

 

それでも主人公たちは、それまでのプレー、相手の様子、事前の情報から次の相手の行動、どこにどんな返球をするのかを正確に当ててきます。

 

ほんと悪い顔するなあ笑

 

勝率を極限まで上げるために、できる限りの努力をする。

どうしても主人公が、いやらしく見えてしまいがちですが、この哲学は自分も真似したいと思いました。

 

大人になるにつれ、これでいいんだ、しょうがないと半ばあきらめをもって生きているような気もしていたので、ガツンと頭をたたかれた感じもします。

 

バレーで結果を残すために、最大限思考を巡らせる展開がこのマンガの肝ですが、このあたりのメッセージ性がたぶん自分にささったんだろうと思いました。

キャラクターの魅力

続いて、キャラクターの魅力です。

これまで、戦略、思考、哲学などをピックアップしてきました。

 

それが主人公のキャラクターにつながっているからです。

 

しかし、忘れがちになってしまうのですが、この漫画は中学バレーなのです。

そのため、年相応に選手たちが試合を通して成長していきます。

 

主人公の戦略の上で、成長する場合もあれば、予期せず爆発的な成長を遂げる選手もおり、本作のサプライズ要素となっています。

 

自分は、倉木というキャラクターが大好きです。

作中、倉木は相手をリスペクトしつつ、だましていくという、主人公の弟子のようなポジションに成長していきます。

 

まあ、こんな顔になることもありますが笑

 

一応、真剣勝負の舞台です笑

まとめ

ストレートなスポ根漫画ではなく、アイデアに満ちた戦略、成長するキャラクター達が魅力の本作は、現在30巻まで刊行中です。

 

あえて、本作のストーリーの部分は紹介しませんでしたが、かなり驚く展開が多く、読んでいて飽きるということは無いと思います。

 

勝つためにここまで真剣にやるんだというマインドがもしかしたら社会人にもささるかもしれませんし、単純に心理戦が好きな人にもおすすめです。

 

かなりロジカルな戦略を立てる割には、話に暗さやシリアスさが無いので楽しく読めると思います!

おすすめです。

 

では、また次回!